平成二十年十月末、総勢二九名の壇信徒の皆様と曹洞宗・大本山永平寺への参拝をしました。朝5時に法光寺を出発し、北関東自動車道にてバスにゆられ、福井県永平寺町門前に到着したのは3時過ぎでした。
曹洞宗では三黙道場(さんもくどうじょう)という静かに行動する場所が3つ定めてあります。まず「僧堂」坐禅を組んだり、食事をとったり、睡眠する場所です。続いて「東司(とうす)」これはおトイレのことです。最後は「浴司(よくす)」とはお風呂のことです。いずれも、ふとしたことで気持ちが緩み、おしゃべりをしてしまう。それを戒めるためにわざわざ三黙道場ということを定められたのです。
壇信徒の皆様とともに入浴、食事を修行してみるとまわりが良く見えることに気がつきます。静かに入浴をしていると、しゃべっている人の声が大きく聞こえてきます。食事の際、しゃべり声が聞こえてこなくなると、今度は扱う食器の音、箸の音、飲み物をすする音、いろいろな音が聞こえてきます。音を立てて他の人の邪魔をしないように修行僧たちはまったくの無音でこれらを修行します。入浴のときはただひたすらに入浴をする。食事のときはただひたすらに食事をする。これが修行の姿なのです。これが三黙道場の意味だったのです。
続いて大本山永平寺の布教部長、遠藤長悦老師より法話をいただき、坐禅指導の実践もあり充実した修行を体験しました。翌早朝のお勤めには私たち一人一人の名前を読み込んでいただき、まさに有難い供養をご先祖様に厚くお供えすることができました。同時に永平寺の広い境内を若い修行僧による案内で余すことなく拝観しました。出立の際には遠藤老師がわざわざ見送りに出向いていただき、充実した参拝ができました。
永平寺を後にしたのち、兼六園や那谷寺(なたでら)などの名刹、曹洞宗の祖蹟である永光寺(ようこうじ)を廻り、連続で日本一の「宿」と言われる和倉温泉加賀屋に宿泊いたしました。途中永光寺にて案内をいただいた監寺(かんす)屋敷智乗老師は、法光寺副住職増尾子淳の修行時代の老師でもあり、思わぬ懐かしい再開に老師の好意による供養法要を一座いただきました。あまりの有難さに縁の廻り合わせと、仏様に深く深く感謝した次第です。
最終日には瑞龍寺の国宝仏殿や諸堂を拝観し、吟味された鱒寿司を昼食に茨城へと戻りました。また行きたいと思える、そんな旅行が壇信徒の皆様とともにできたことがうれしく、また皆様の帰依も強まり、さらにお寺とも親睦が深まった、有意義な佛教づけの参拝旅行でした。
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